『シュガー・ラッシュ:オンライン』平穏と好奇心と夢と友情
舞台はインターネットの世界へ!
前作『シュガー・ラッシュ』から6年後、平穏な毎日を過ごしていた大親友のラルフとヴァネロペだったが、現状に満足しているラルフとゲームに飽きて新しいことをしたいと言うヴァネロペで意見が対立してしまう。
ヴァネロペを楽しませようとしたラルフはお得意(?)の破壊活動によって『シュガー・ラッシュ』の中に特設コースを作ってあげると、ヴァネロペは大喜び。しかしこれがきっかけでゲーム筐体のハンドルが壊れてしまい修理しようにもお金がかかりすぎると『シュガー・ラッシュ』の電源を切ってしまった。
ヴァネロペの世界を救うため、あたらしいハンドルを手に入れるために、二人はインターネットの世界へと旅立つ。
といった感じでゲームの中の世界からインターネットの世界へと舞台が移ります。
正直インターネットの世界へ行くワクワクよりも「ハンドル買う金は?」とか「もし着払いで届いたら嫌がらせでは……」とか金の心配しながら見てました、夢が無いですねまったく。
立体的に作り上げられた世界観
パソコンやスマホの画面で平面的に見ているインターネットの世界を3Dで見事に作り上げている。
ネットショップのビルが建ち並び、自分の分身となるアバターが街を歩き、ポップアップ広告をクリックさせようと歩くの邪魔してくるキャラがいる。ただ突拍子もない世界が広がっているのでは無く、画面の奥にそんな世界が「ありそう」と思わせる説得力があった。
夢と友情
ラルフとヴァネロペは目当てのハンドルの代金を稼ぐために『スローターレース』というオンラインゲームの中へと入って行くが、このゲームの世界こそ刺激と予測不可能に満ちたヴァネロペが求めていたものだった。
なんやかんやとありまして、今作二度目の喧嘩になります。ヴァネロペは『スローターレース』に残りたいと思い、ラルフは大親友と別れるなど考えられず一緒に元の世界に帰りずっと「ヴァネロペのヒーロー」でいたいと思った。
最初の意見の対立の時はラルフの行動はヴァネロペのためであり、自分自身のためでもあった、でも今度はヴァネロペのため=別れを意味するので引くに引けずに喧嘩別れの形で二人は離ればなれに。
やっと手に入れた自分の居場所を手放すまいとするラルフの姿は子供の様に映り、お前の気持ちは十分わかるけどヴァネロペのことを考えてやってくれよと思わずにはいられない。
そして選択と別れ
さらになんやかんやとありまして、ヴァネロペはラルフのために自分の夢を諦めようとします。ラルフは自分の心を客観的に見つめてその弱さに気が付くことができ、本当に大親友のためを思った別れという選択をする事ができるようになりました。
そして二人の別れのシーン、ですが……
泣いてしまうのであまり長く尺をとらないでいただきたいっ!
二人が離ればなれになった後もビデオチャット?的な物で交流は続いていて、夢に向かって進んだ大親友に負けじとなのか変わろうとしているのが見て取れるラルフの近況報告が聞けます。
最後に
んで結局どーだったのという話ですが、ヴァネロペが『シュガー・ラッシュ』を離れて『スローターレース』に残ることは「ターボ」してることにはならないんですかねっていうモヤモヤが若干残ります。
そしてゲームの世界から離れすぎたためか『シュガー・ラッシュ』の続編としてみると少し首をかしげたくなります。しかし時系列は繋がっているけど単品として『シュガー・ラッシュ:オンライン』を見れば非常に楽しい作品となっているでしょう。
二人のキャラクターに的を絞ったせいですんごい中途半端なネタバレ感になってしまいましたね。なんか申し訳ない気もしますがまぁいいか。
映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」の感想 #シュガラお題
sponsored by 映画「シュガー・ラッシュ:オンライン」(12月21日公開)
ブログ、始まります。
今更、本当に今更ながらで世間様とは十週遅れくらいですかね。
今まではツイッターや各種レビューサイト等に感想やらをつらつらと書いていたのですが、作品によっては長々と書きがちでどうもあっていない感じがしたのと一個にまとめておけば楽じゃないかと。
あとは自分の書いた(だいぶ熱いと言うか気持ち悪い)文章が全く興味のない人の目に触れるのも申し訳ないなぁと言う気持ちもあり、でもメモ帳じゃなくてやんわりどこかに繋がっていたいという軟弱理由からブログを始めてみました。
運良く誰かの目にとまって共感だったり反感だったり、最悪「へ~」とか思ってくれたら嬉しいですね。